紫色の怪異

最近、実話系怪談の類の本を何冊か読んだんです。

山怪 山人が語る不思議な話

山怪 山人が語る不思議な話

鬼談百景 (角川文庫)

鬼談百景 (角川文庫)

残穢(ざんえ) (新潮文庫)

残穢(ざんえ) (新潮文庫)

残穢は長編実話系怪談という感じの仕掛けがおもしろかったです。映画みにいきたいけど、近所でやってない。
山怪は怪談というよりも山での不思議な話を収集したような本です。これ、読んでて、僕の母が子供のとき鬼を見たという話を思い出しました。
母は田舎の農家の娘だったんですが、小学生低学年ぐらいのときに友達と山に柴を拾いにいったそうです。そのときふと目線を上げると鬼が仁王立ちしてこっちを睨んでいて、母と友達はびっくりしておっしっこちびるような勢いで集落まで走って逃げたという。いかにも昔話にでてくるような感じの鬼だったそうで、金棒らしきものもってたらしいです。友達も見たので幻覚ではないと。だれかのいたずらなら、ドッキリのネタばらしがありそうなものだけども、そんなものもなく、まったくなんだったのかわからないと不思議そうにしてました


僕自身はなにも不思議な経験なんかしたことないなあと考えたら、ひとつ思い出しました。
4,5歳のときのことだと思うんですが、当時僕の家は和式のくみとり便所でした。そこで金隠しにまたがってうんこをしてたんです。
すると自分の尻から、すごい勢いでピンポン玉と軟式野球ボールの間ぐらいの大きさの紫色の物体が飛び出して、便器に当たって跳ね返り、便所の穴に消えていきました。子供ごころに今のはなんなのだと思って、今も記憶に残っておるわけです。
まあ、すごい勢いで飛び出した固めのうんこといえばそれまでかもしれないんですが、いくら固めといっても便器に当たってきれいに跳ね返るものだろうか。パコーンって感じで跳ねてましたし。色も紫だし。それに今になって考えてみると、うんこが飛び出したとして、それが便器に当たったのが見えるような角度で飛び出すのはおかしくないだろうか。

謎である。