傾向と対策

DLsite.comのランキング等を観察していろいろ考えてみたんですが、こうすれば絶対売れるというような策略は当然ながらわかりませんでしたが、前からなんとなく感じてたことを再確認しました。
というのは、二次創作ものがダントツで強いということはないんですよね。むしろランキング上位をみるとオリジナル作品の方が多い印象を受けます。紙の同人界では昔から、とにかく今旬のアニメや漫画の二次創作をすることが最重要であって、絵や作品内容は二の次三の次みたいな話をよく聞いたし、おそらく正しいんだろうなと思ってるんですが、エロデジ同人界ではちょっと事情が違うようですね。紙の同人と同じなら、艦これやラブライブのエロパロ作品がランキング上位を占めてそうなもんなのに、ぜんぜんそんなことないですからね。
なぜなのかというと、やはり「客層が違うから」なんですかね。いや、そんなによくわからないんで、あくまで推測なんですが、特定の作品に肩入れして同人即売会で同人誌を買うような層とは別に、特定の作品にいれこんだりしないし同人誌即売会なんかにはいったりしないけど、アニメや漫画系の絵がすきで、そういう絵で描かれたエロ作品には興味はあるから、ネットでポチット手軽に読めるなら読みたい、みたいな層がそれなりの厚みであるってことなんですかね。
というか、考えてみたらこの10年くらいの商業エロ漫画の空気を、なんとなく端っこのほうから見てた感じからすると、上で書いたようなそこまでコアなオタクじゃないけど、アニメや漫画的な文化はきらいじゃないし、そういうエロ作品も好き、という層って商業エロ漫画読者の層ともけっこうかぶってるんですかね。80代から90年代前半の、ロリコン漫画っていわれてたような美少女漫画ってかなりコアなオタク色が強くて、ファンタジーやSFや、あんまりエロくないけど変な漫画とか、けっこうカオス状態だったように思うんですけど、だんだんそういう漫画は少なくなっていって、2000年代以降はかなり実用的な方向へシフトしていったような印象があって、それっていろいろな要素はあるんだろうけど、ひとつは上で書いたような層がエロ漫画読者の中でかなりのボリュームを占めるようになったというのも原因なのかもしれないと思いました。つまり、アニメ漫画絵のエロは読みたいけど、内容的にはあまりオタクぽくないというか、日常から逸脱しないというか、そういうのがいいというね。
そういう読者からすると、自分にとってそれほど興味のない特定作品の二次創作って興味ないだろうし、場合によっては自分に興味がないことで盛り上がりやがって、ってことで逆にネガティブなイメージがあったりする可能性もあるなと思ったんですよね。
と、まあダウンロード販売のエロ同人において、パロよりオリジナルが強い原因を自分なりに考えてみたんですが、よく考えたら原因なんてどうでもいいといえばどうでもいいんで無駄な分析だったかもしれません。紙の同人にくらべて相対的にオリジナルが強いらしいという事実が重要なわけです。
ということで、いっちょオリジナル作品を描いてみようかなと思ったのでした。キャラの設定画を描いたのでpixivにあげてみました。
姫勇者 | へびちゃん [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=49179124