ジャッジメント オブ ネメシス

多くの漫画雑誌が、雑誌単体では赤字であり、単行本の売り上げを含めて初めて黒字になるというビジネスモデルで成り立っている中、我らがネメシスも例外ではないわけです。ただ、刷り部数が少ないし、値段設定も高いので赤字の規模は小さいと推測されます。つまり、そこそこ単行本が売れたら成り立っていくんじゃないかなあ〜、と希望的に考えているんですが。

しかし、そこそこ単行本が売れたらと言ったて、その「そこそこ」ってどれくらいなんじゃ、という話ですが。ネメシスの編集さんに具体的な数字を聞かせてもらったんですが、僕の感覚ではそんなに簡単に達成できる数字でもないんじゃないのかなあと、思ってしまう数字でした。おそらく、今年の夏くらいにネメシス掲載作品の初単行本が何冊か発売され、そのとき目標数字が達成できなかったら、ネメシスの運命もそこで尽きるって感じになっちゃうようです。いやまあ、予想外に単行本が売れて、ネメシス隔月にしちゃう?え?一気に月刊いっちゃう?みたいなケースもありえないとはいいきれませんといえなくもなかったりするかもしれないんじゃないですかね。そうなったらいいな。
まあ、最初に発行されるされる単行本群に僕の漫画が含まれるかどうかはわかりません。が、ここは「俺の漫画でネメシスの存続に貢献するぜ!」くらいの意気込みが必要かなと思います。しかし、自分でいうのもなんですが、僕の単行本が売れるイメージがあまりというかまったくわかないので、ネメシスの存続は他の連載作家先生方にまかせて、僕は足をひっぱらないくらいに売れる、くらいの目標設定でがんばりたいと思います。
ちなみに、自分の本が売れるイメージがわかないからといって、ちゃんと漫画を描いてないわけではなくて、自分ではおもしろいと思うものを描いてるし、気合もはいってます。最新作が最高作!でも、結局のところ「売れる」のはもちろん難しいですが、「売れようと描く」のもなかなかいろいろ難しいものなんですよね。「バクマン。」で、サイコーが「売れる漫画描きたいんですッ!」とか言ってるのをみて、「ケッ!むかつくガキだぜっ!死ねっ!」って思ってます。僕は中井さんが好きです。
まあでも、なんかの間違いで売れてくれないものか。いままで成年向けもあわせると9冊の単行本がでてるんですが、重版されたことはないですしお寿司。そういうわけで負け犬根性がついてしまって、売れるイメージがわかないってなってしまうわけです。もし編集さんから「重版かかりましたよ!」と電話で言われたら、電話口でたぶん泣いてしまうわ。たとえそれが、「単行本一巻、大人気!はやくも重版出来!」みたな煽りを打ちたいがために、意図的に少なく刷られた初版、という策略によるものであったとしても。
というわけで、僕の今年の目標は、「単行本が発売されること。そしてそれに重版がかかること」ですかね。ちょっとハードル上げすぎか。