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今期アニメの「魔法少女まどか☆マギカ」にちょっと興味をひかれて、ニコニコチャンネルで無料公開の第1話と第3話を観たらおもしろかったので、ニコニコポイントチャージして210円払って第2話も観てしまいました。まあいいんだそんなことは。


去年、話題になったヒット作といえば、「進撃の巨人」がありますな。

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

作者の諫山創先生は、最初少年ジャンプに持ち込んでたらしいんですが「漫画じゃなくてジャンプをもってきてよ!」と言われて、ジャンプを見切ってマガジンに鞍替えしたという、ブログでのぶっちゃけ談話が一部で話題になってました。なんでも噂によるとそのときのジャンプの担当編集さんは「バクマン。」でいうところの亜城木夢叶の担当の服部編集にあたる人だったとかで、「やっぱり現実はバクマン。みたいにいかないんだ…」と、ごく一部の漫画家志望者を失望させたことは記憶にあたらしいです。ほんとかよ。
まあしかし、ジャンプからマガジンへいって、新創刊された別冊少年マガジンで連載開始して大ブレイク。近年稀にみる新人の大ヒットじゃないでしょうか。すごいです。なんというか、漫画もまだまだ夢があると思わせてくれるサクセスストーリーだと思うわあ。ほんと、ねたみそねみというドス黒い感情が湧き上がるのを抑えることができないッ!


まあ、しかしこういうヒット作が出ることは漫画業界全体にとってやはりいいことだと思うんですよ。大きな視点でみれば、まわりまわって僕にもおこぼれがまわってこないとも言えないわけで、そういう観点から言えばネガティブな感情に身を任せダークサイドに堕ちていくよりも、漫画業界全体を考えて有意義な行動をすべきではないかなと思い当たりました。
そういうわけで、最近の僕のお気に入り漫画の紹介でもしようかなと。ほんとは、おもしろい漫画を紹介したら、嫉妬やねたみそねみなどのダークな感情にさいなまれ、死にたくなるからしたくないんですけど、これも漫画界のためです。

ヴォイニッチホテル

ではまず最初の作品「ヴォイニッチホテル

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

道満清明先生がヤングチャンピオン烈でちょっとづつやってた連載が去年末に単行本になりました。道満先生はね、僕はもう十数年来のファンなんですよ。ヒット出版の格闘美少女エロアンソロジーとかのときからです。
本作は南の島の変なホテルに滞在する変な人々の姿を描いた変な話です。メルヘンで、そして毒。道満ワールドが好きな人はもちろん、はじめての人にもお勧めしたいです。
ちなみに、この「ヴォイニッチホテル」、最初の方は枠線がアナログで引かれているけど、途中からデジタル枠線になってます。途中で作画方法がフルデジタルに移行したのかなと推測します。

あと、道満先生が快楽天で連載してるナンセンス4コマも単行本が出たばかりです。僕はまだゲットしてないんですが、これもおもしろいんじゃないかな。

ぱら☆いぞ1 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

ぱら☆いぞ1 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

エロ漫の星

金平守人先生の「エロ漫の星」です。連載中は知らなかったんですが、去年末に本屋で発見してなんとなく買ってみたらすごくおもしろかったのです。

エロ漫の星 上巻―素人からのエロ漫画入門 (ヤングコミックコミックス)

エロ漫の星 上巻―素人からのエロ漫画入門 (ヤングコミックコミックス)

金平先生の職人技の域に達している画力で描かれるエロ漫画版「サルでも描けるまんが教室」といえばわかりやすいでしょうか。エロい漫画ではありません。
上下巻で上巻はエロ漫画の描き方ギャグ、下巻は意外に熱いストーリーモードになってます。エロ漫画大好きな人にも、エロ漫画読んだこと無いけどなんか興味あるかも…な人にもお勧めです。
ちなみに、エロ漫画業界では有名な投稿神 三峰徹さんのインタビューが収録されてます。クールすぎるわっ!

第七女子会彷徨

COMICリュウにて連載、つばな先生の「第七女子会彷徨」です。

第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)

第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)

COMICリュウといえば加齢臭ただよう大人のオタク誌なんですが、けっこう新人の発掘に積極的な印象があるんですよね。そんな中で僕がおすすめしたいのが、この「第七女子会彷徨」なんです。去年3巻がでました。この夏には4巻がでるらしいです。
内容を一言で説明するのは難しい。ざっくりいったら、日常系SFですかね。すでになんか矛盾を含む説明だし。変なSF的アイテムがいろいろでてくる近未来的世界で、友達割り当て制度によって友達になった二人の女の子の日常的なボケとツッコミを楽しむ漫画、です。これはオンリーワンなセンスだよなあ、と思います。お勧めです。

嵐の伝説

最後に、佐藤将先生の「嵐の伝説」です。「進撃の巨人」と同じく別冊少年マガジン連載作品です。

嵐の伝説(2) (講談社コミックス)

嵐の伝説(2) (講談社コミックス)

これはギャグ漫画です。ギャグの趣向にオリジナリティがあります。「北斗の拳」のような大災害後のぐちゃぐちゃな世界で人類の指導者となる男 嵐分吾が主人公なんですが、「北斗の拳」的未来世界と、崩壊前の普通の現在世界とを、いったりきたり描写しながら、脱力系ギャグをかましていく作品です。
北斗の拳」って、ケンシロウラオウなどの登場人物に対して、「おまえら核戦争の前は何やってたんだよ?」とツッコミたくなりますが、その発想をすくい上げてギャグ漫画にしたという感じですかね。そういう意味ではパロディ漫画です。お勧めです。


というわけで、お勧め漫画をつらつらと紹介してみました。死にたい。