酒や酒や、酒もってこい

テレビのニュースみてたら、福岡で飲酒運転の車に高校生二人がはねられて死亡したというニュースがやってました。この手のニュースって多いんですが、耳にするたびに思うのは、なんで酒そのものが批判されないのかな?ということです。すみません、カマトトぶりました。酒のTVCMからの収益は巨大なので、テレビ局が酒を批判できるわけありませんわな。ただ、マスコミだけの問題じゃなくて、世の中の酒に対する認識はおかしいと思います。
芸能人などが覚醒剤大麻で逮捕されたときに、さも罪深いことかのように報道され、同じテレビで酒のCMが明るいトーンでやってるのは、頭おかしいと思うんですよね。だって、酒もドラッグだし。覚醒剤大麻とくらべて安全とはぜんぜん言えないと思うんですよ。というか、大麻と酒を比較したら、すべての点において酒の方が危険なドラッグでしょ。
とはいえ、酒を禁止すべきとか、大麻を解禁すべきとかは思いません。いや、大麻は解禁になったらうれしいけど。
興味あるのは、なんで現状で酒がこんなに世の中で許容されてるかということですね。飲酒運転での事故、アル中、新歓コンパで飲まされた新入生が急性アルコール中毒で死ぬとか、酒に関するトラブルは頻発しているにもかかわらず。そういえば、月刊少年シリウスも去年は酒関連の事故にみまわれましたっけ。
一言でいえば、日本では昔から酒が飲まれてきたから、そういう文化があるから、ということになるのかなと思うんです。それだけのこと。
飲酒文化があることによって、酒というドラッグと比較的安全につきあっていけてるというのはあるでんしょうね。昼真っから酒飲んでるのはよくない、というような感覚をほとんどの人が自然に身に着けるのは、歴史的に酒との付き合い方というのが積み上げられて、常識化してるからなんでしょう。
逆にいえば、大麻なんか酒より薬物としては安全だといえども、大麻摂取文化が日本にはないので、急に大麻を解禁したらやはり酒よりもいろんな不都合が起こるのかもしれません。
ただ、飲酒文化があるから酒の濫用がおきにくいという面はありますが、逆によくない面もあると思います。例えば、酒量が多い、飲んでもあまり酔わない、といのが、豪快だとか男らしいだとか、そういうイメージをもたれることがありますけど、それも飲酒文化の一部だと思うんですよ。少しの酒で酔っちゃうのは男として恥ずかしいことだから、こんぐらいの酒じゃ酔ってねえよ!とかいって車運転しちゃったり。飲酒運転の背景にはこういうこともあるんじゃないかと思います。
世界的にみたら、大麻はOKだけど酒はNGという文化もまた存在すると思うんですよ。ただ、酒が親しまれてるところが多いきもします。なぜ酒が大麻なんかにくらべて広く親しまれてるんだろうというところは、興味あります。よくわかりません。ひとつには、酒は飲み物だから食事とともに摂取するのに向いてるからかなと思ったりします。
そういうわけで、酒や大麻を含めドラッグに関する法律や世の中の認識は、不合理だと思います。
まあしかし世の中が不合理なのはこれに限らないことですし、もしかしたらいたずらに合理性を追求するのはいいことじゃないのかもしれないとは思います。ただ、法律を作ったり運営したり、犯罪を取り締まったり、良識を代表するとされる人達が、つまり大麻覚醒剤で芸能人が逮捕されたときに、嘆かわしいことですって言う人達が、ワインや日本酒の薀蓄をたれてるとバカじゃねえのと思います。

チョコレートからヘロインまで

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