ネメシス No.4

今日はネメシスno.4の発売日ですね。僕の「漆黒のノイエゼーレ」第5話も載ってます。今号はたしか大越孝太郎先生と沙村広明先生の対談が載るんじゃなかったかな。好きものの人は必見ですよ。

デジタル作画近況

現在は次のネメシスno.5用の原稿をやってます。今回初めて下描きからすべてPC上でやってるんですが、最初は思ったように効率があがらなかったんですが、慣れてきてコツをつかむと少しづつ速くなってきました。PCによるペン入れで一番のネックになるのは、ディスプレイの解像度が低いことなんですよね。何と比べて低いかというと、それはリアルワールドです。やっぱり実物の紙はどこまでも細かいわけですので。ディスプレイも今の10倍くらいの画素の密度があったらいいですけどね。
そのためPC上で細かいところを描くためには画像を拡大して表示して描く必要がでてきます。ここのとこは逆にいえば、PCはいくらでも画像を拡大できるので、アナログでは不可能なほど細かく緻密な描写が可能ともいえます。
ただなあ、拡大して描くということは、そのぶん手のストロークは長くなるわけで、二倍に拡大して描写するということはペンが移動する距離も二倍になって、ざっくり言えばかかる時間も二倍になるわけです。それと、拡大して描くことによって最終的に紙に印刷されたときにはほとんど無意味な細かいところまでこだわって描いてしまって、無断に時間がかかってしまったりもするんですよね。
でまあ、この辺りを意識的に気をつけて、多少窮屈に感じてもできるだけ拡大せずに描くことで、効率が上がってきました。他にもちょっとしたコツで、もうちょっと効率があげれるんじゃないかなと、再び希望にあふれてきております。
ただ、拡大しないで描くとディスプレイを凝視して描くことになるので、目がすごく疲れるんですよね。cintiqの液晶はけっこういいものを使ってるらしく、かなり眼が疲れない部類だとは思うんですけど。
そんな感じで試行錯誤しながらやっております。ネメシスno.5に載る原稿は、最初のページと最後のページでかなり画風というか線質が変わっているかもしれません…。