宗教について5

ここんところアニメ「日常」が僕のお気に入りで、毎週楽しみに観てます。

このアニメの登場人物に、中之条くんというモヒカン頭の好青年がいます。中之条くんは科学の信奉者で世間にはびこる心霊現象などのねむたいものが許せず、イタコやら除霊を請け負う坊主やらのもとへ突撃してその虚妄を暴こうと試みます。まあ、ギャグアニメなんでそこはギャグ的なオチがまっているわけなんですけどね。ちなみにイタコの話はアニメの第五話ででてきましたが、除霊坊主の話はまだアニメ化されてません。原作でも好きなエピソードなんでアニメ化にワクテカしとります。
日常 (5) (角川コミックス・エース)

日常 (5) (角川コミックス・エース)


さて2011-05-14 - 蛇作日記+のつづき。「日常」にでてくる中之条くんのごとく、いっちょう議論でもふっかけてやろうかと信者のお姉さんに連れられて新興宗教の教会についていった僕でした。ちなみに、教団名はふせときますけど、たぶん新興宗教にちょっと興味がある人じゃなければ知らないんじゃないかなと思います。ウィキペディアで調べてみると今も健在のようですが。ほんとに新興宗教って一般にはあまり名前が知られてないようなものがいっぱいあって、しかもけっこうお金儲かってるんですよね。僕のついていった教会も、私鉄の駅のすぐ近くのけっこういい立地で、鉄骨3,4階建てくらいの、おそらくは教団の持ちビルでした。

教会についたらさっそく偉い人に説法されるのかと思いきや、なんか変な祭壇のある部屋につれていかれました。教会に来た人はまずは祭壇に祈りを捧げる決まりとのこと。偉い人を逆に論破してやろうと気負っている若き僕にしてみたら、なんで信者みたいにわけのわからんもん拝まないといかんのかって感じの屈辱なんですが、さらに衝撃の事実。拝むときに自分の気持ちを捧げないといけないとのこと。何のことかというと金ですわ。まさに屈辱の上塗り。なんで金を払わないといかんのですかと聞くと、「うーん。なんでって…(苦笑)。まあどうしてもお金ないなら教会の掃除とかボランティアでもいいんだけど…」とのお答え。なんでそんなに上から目線なんだよと。
まあ、向こうからみたらもう新たに入信した新米信者という位置づけなんだから上から目線も当然といえば当然かもしれないんですけどね。というかね、やはり、信者になる人というのは何かに頼りたい心理状態になっていると思うんですよ。そう考えると信者というのは上から来てもらいたがっているんではなかろうかと。そういう微妙な需給バランスに基づいた合理的結論としての上から目線ではないのかなと。今考えるとそう思います。
結局のところ勉強料だと思って千円お供えして、いよいよ偉い人に説法してもらうことになったのでした。でてきたのはその辺にいそうなおばちゃん。どこからみてもただの主婦です。そんなおばちゃんで大丈夫なのか?と言いたくなる感じ。
お姉さんと僕とおばちゃんでちゃぶ台でお茶を飲みながらお話しました。このときの会話の内容はほとんど覚えていません。たぶん僕は多少はしゃらくさい議論をふっかけようとしたんじゃないかなとは思うんですよ。ただ、おばちゃんにね、

「わたしアホやから難しいことわからへんわ〜、わははは」って言われると、まだ十代の若造の僕にはなすすべがないのでした。
なんかよくわからん雑談をしばらくした後、肩透かしをくらったような感じで脱力して教会を後にしたのでした。(もうちょっとつづく)