すばらしき哉、人間

なんていうか普段見慣れたものの当たり前だと感じていたことが、ふとした拍子に奇妙なものに感じてしまうことってありますよね。字を書いてるときに突然、「ぬ」ってこんなだっけ?なんか違う気がする。というか俺が書いてるこれはなんの記号だ?うわー気持ちわりぃー。とか思ったり。ゲシュタルト崩壊というんですかね。
そういうことなのかもしれないですけど、ふと冷静に街行く人を見てると人間てすごいなーと思います。まず、二本足で歩行してるところがすごいね。すごいねっていうか、キモイね。いや、普段それが普通と思っているけど、哺乳類的な常識に立ち返ればかなり不気味なことですよ。まあまあ、犬や猫でも後ろ足で立ち上がったりすることはありますけど、あれはバランスが悪くて、無理してる感があるじゃないですか。人間はそういうんじゃないですからね。もう、体のつくりからして後ろ足で立ち上がる用にできあがっちゃってる。そこがたまらなくキモイ。後ろ足が胴体から、まっすぐに伸びて、かかとで直角に曲がってる様とか恐怖すら感じます。しかも、二本足で立ってるくせに、動きはけっこうすばやしのがまた気持ち悪い。ある意味、ゴキブリのムーブとかと共通のキモさがある気がしてきます。
進化という観点からいえば、大きな脳を収納した頭を支えるために、直立二足歩行が有利なので、そうなったというような話を読んだ記憶があります。後、手がフリーになるので、いろいろ道具なんかも使えるし、それによってさらに脳も発達するみたいな。
そうやって手がフリーになることによって空手の正拳突きも可能になるわけです。これも冷静に考えるとすごいね。すごいねっていうか、キモイね。まあ、空手限定の話ではなくて、たいていの徒手格闘技に共通することかもしれないですけど、直線的に前肢を高速で突き出して敵を攻撃するっておかしいよね。なんかね、変態的っていうかね。ものすごく不気味なものを感じます。しかも、それで牛を殺しちゃうんだからね。こわいわー、正拳突きこわいわー。
それ以外にも、人間にはすごいところがあります。それは毛ですね。頭の上半分にしか毛が生えてないっておかしいだろう。正確にいうと、わきの下や陰部にも生えるし、全身にも薄く生えてますけどね。しかし濃さを考えれば頭の上半分に生えてる分が異常に濃いわけです。もうね、意味わかんない。頭が大事だから保護するために生えてるとかいう話も聞くけど、それはなんかだまされてる気がする。そもそもそれだとハゲの人がかわいそすぎる。僕もだけど。
さらに、その頭の上半分に生えた毛を、いろいろいじくって装飾するのがおかしいね。おかしいねっていうか、キモイね。哺乳類的な常識に立ち返れば。なんかね、例えて言えばなんだろうね。宇宙人の洗脳光線によって、みんな洗脳されて異常な行動にはしっているというか。そういう恐ろしさを感じますよ、冷静になれば。頭の上半分だけに毛が生えてるだけでも不気味なのに、それをいじくりまわしてドヤ顔してるんだよ?みんな正気に戻ってよっ!て雑踏の中で叫びたくなるよ。
ほんとに人間スゴイデスヨ。