いきなり寝技

石原都知事閣下のありがたいお言葉。

「核保有」に「軍事政権」と「徴兵制」。石原東京都知事が持論を展開しました。

 石原東京都知事:「日本は核を持たなきゃだめですよ。もたない限り一人前には絶対扱われない」「世界の国際政治を見てごらんなさい。なんだかんだ言いながら、核を持ってる人間は、マージャンでいえば一翻(イーファン)ついてて上がれるけど、マージャンやっている人は分かっている、一翻がついていない人間は絶対に上がれない」
 さらに、石原知事は「日本が生きていく道は軍事政権をつくること。そうでなければ、日本はどこかの属国になる。徴兵制もやったら良い」と持論を展開。今の政治の現状を憂う石原知事の発言でしたが、反核団体などを始め、各方面から反発を呼びそうです。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210620028.html

僕は、けっこうマージャンはやった方だと思うんですが、この例えはまったくわからんわー。核って一翻しかつかんの?どっちかていうと役満的な感じがするんだけど。
まあしかし、核はともかく徴兵制はいいね。普通の徴兵制だと二十歳前後の若者を兵隊にとる感じだろうけど、僕は全年齢層にわたる全国民の徴兵制を提唱したいですね。21世紀にもなったのに、意表をついてのまさかの超軍事国家ニッポン!みたいな感じで。
まずね、世間で国防国防いうてますけどね、だいたいは敵に攻められたときに水際で撃退することに主眼を置いているのがいかんですね。イージス艦とかね、制空戦闘機とかね。金ばっかりかかるわりに効果は薄いと思うんですよね。それよりも逆転の発想で水際での撃退はあきらめて、いきなり本土決戦。これですよ。
太平洋戦争でいうと硫黄島の戦いみたいに、敵をあえて上陸させてゲリラ戦で泥沼の戦いにひきずりこむという方針です。例えていうと、むかーしのアントニオ猪木vsモハメド・アリ戦みたいに、いきなり寝ちゃうみたいなね。ああ、これはなんか違うな。
ベトナム戦争とか米軍の対テロ戦争とかみても、覚悟の上でゲリラ的な戦いをする相手に対しては、物理的な軍事力の優位があっても簡単には制圧できないということが証明されてるわけです。この辺、物理力を精神力で凌駕するとも解釈できて、石原都知事閣下のような方のお気に召すんではないかと思われます。で、ぐだぐだゲリラ戦をやってるうちに国際社会の介入により、敵が撃退されるわけですね。そんなに都合よくいくのか?という疑問もあるかと思いますが、設定として日本に攻めてくるの間違いなくならず者国家であり、ならず者であるが故に国際的に孤立して憎まれてるはずだから、国際社会が日本を助けてくれるのは必然です。一見都合の良い考えに見えるかもしれませんが、逆にいえば、日本単独で全世界と対峙するような想定で国防を考えるのはナンセンスです。国防というのは外交と切り離して考えることはできないわけですし、普段から友達と仲良くしとけってことですよ。
で、全国民徴兵制ですが、要するにこの本土ゲリラ戦のための訓練を全国民にほどこすという案ですね。シチュエーションがはっきり想定されているので、年齢や運動能力にみあった訓練というのが可能です。若くて身体能力がすぐれている人間は普通に汎用的な兵士としての訓練をしたらいいし、そうじゃない人は爆弾かかえて自爆テロの訓練をしたらいいわけです。これなら石原都知事閣下のようなお年を召した方でも、国防のために貢献できます。日本にあだなすならす者達も、よぼよぼの老人なら油断するわけですよ。すばらしい。僕もいざとなれば爆弾をかかえて、敵ステルス戦闘機と刺し違えるくらいはしてみせるつもりですよ、もちろん。
そんでね、なるべく全国に地下施設を作ることを推奨するの。大都市にいくと大規模な地下街がありますけど、ああいうのを全国になるべくたくさんつくって、平時は商業施設なり居住区なりに使用して、有事の際はシェルター兼ゲリラ戦の拠点として使うわけです。なるべく、地下施設どうし緊密に連絡する地下道を作っておいて、地上の敵の背後から神出鬼没のゲリラ戦を仕掛けるわけですよ。もう日本全国硫黄島化計画ですよ。ついでに地熱発電もしたらエコですよ。
それからスイスだかみたいに各家庭にアサルトライフルを支給して欲しいですね。もちろん、みんな基本的な銃器の扱いは訓練されてるわけで、いざとなったら支給されてる銃をかついで戦うわけです。なんならもっと本格的に国産小銃を開発してもいいんじゃなかろうか。

韓国も中国も国産ブルパップライフルがあんのに日本にないのはおかしい、まじで。鉄砲うちてー。


後ね、副次的効果として、いざとなったらスーサイドボム!と思って死を意識して日々生きてると、武士道的な感じで我欲とかなくなって石原閣下も満足な美しい日本国民になるんじゃないかなあ。うん。冗談で書き始めたけど、我ながらすばらしい発案をしてしまったかもしれない。文化勲章くれ。