食チン族

しばらく前に、芸術家の人が自分の芸術道を追求するために邪魔になるセクシャリティを捨て去るために自分のチンチンと金玉を切除し、せっかくだからイベントを開い切除したチンチンと金玉を料理して客に食べさせたというニュースをみて、おもしろいことをする人がいるもんだなあ、と思ったんですが、お上からお叱りをうけたようですね。

東京都杉並区のライブハウスで5月、手術で切除された人体の一部を調理して客に食べさせるイベントが開かれていたことが分かり、同区は25日、体の一部を提供した主催者の男を、わいせつ物公然陳列の疑いで警視庁杉並署に告発したと発表した。

 同区の田中良区長は「多くの区民らに不快感を与えた。明らかに一線を越えており、区として容認することはできない」とコメント。警視庁は男から任意で事情を聴くなどして、立件に向けて捜査を進めている。

 同区などによると、イベントは5月13日夕に開かれ、入場料4000〜4500円を払った観客約70人が参加。男はポリ袋に入った自分の局部を参加者に見せた上で、ステージ上で知人に調理させ、別料金2万円を払った客5人に食べさせたという。

 男は自称芸術家といい、ライブハウス側は「まさか本当に人体の一部を食べさせるイベントとは思わず、半信半疑のまま会場を貸してしまった」としている。 

http://news.nicovideo.jp/watch/nw294756

個人的には人を殺して食べたわけじゃないし別にええやんと思うんですけど、世間的常識にてらして考えると仕方ないのかなという気もします。ちなみに、このイベントでチンチン金玉料理を食べた人のレポートを読んだんですけど、あんまりおいしくなさそうでした。


以下の話は前にも書いたような気もするんですが…。
もうずいぶん昔の話ですが二十歳くらいのときにインドにバックパッカー的な貧乏旅行に行ったことがあります。ヒンディー教では死体を焼いた灰をガンジス川に流すとなんかいいことがあるという信仰があって、ガンジス川沿いの聖地ヴァラナシの川岸では死体を焼くバーニングガートといわれる場所があります。ある意味、若気の至りなんですが、そこへ見物に行きました。
川岸の石畳の上にキャンプファイアーみたいにマキ木をつみあげて、その上に布に包まれた死体を置いて焼いてました。かなり無造作に。すぐ近から死体焼きを見物できました。いっしょに行った現地で知り合った日本人旅行者の人は「クレイジーだよ」と、少しショックを受けたように言ってました。死体を焼いてる光景だけではなくて、その周りで野良犬が隙あらばの焼き人肉をかすめとろうと走り回り、さらには近くでは子供達が普通に遊んでいるという、全体の光景をみてそういう感想になったんだと思います。
僕は、そのとき死体を焼く匂いをかいで、「すごくうなぎが食べたい」と思ったことを覚えています。いやほんとにおいしそうなあぶらののったうなぎを焼くような匂いがしたんですよ。やっぱり人間の体って脂肪が多いからそういう匂いがするのかなあと思いました。
今もときたまヴァラナシのバーニングガートを思い出し、人間の焼肉は味の方もうなぎのように美味しいのだろうかと、考えたりします。でも、たぶん実際に食べる機会には恵まれないだろうな。機会に恵まれたとして、実際に食べる気になるかはわかりませんけど。

ちなみに、焼かれる死体を見物してたら、現地の人に身振り手振りと片言の英語で「見世物じゃねえ」と追い払われました。現地の人にとっては厳粛な宗教的儀式なわけで、小汚い外国人の若造が興味本位で見物してたら、そりゃあ嫌だわなあと、その辺りがやはり若気の至りだったなと思う部分です。