ヴァーチャル

こないだから始まった「ソードアート・オンライン」というアニメを観ました。ライトノベルが原作のアニメで、まるで本物の世界の中で冒険しているかのようなヴァーチャルな体験ができるMMO RPGが開発されたので喜び勇んでプレイしてみたら、開発者がとんだサイコ野郎でゲームの世界に閉じ込められて、命を懸けた冒険を強制されました、大変!というような内容のようです。なかなかおもしろそうなので、今後も視聴を続けようかなと思います。

ヴァーチャルゲーム=ソードアート・オンラインがサービス開始された日、初回生産限定一万本のソフトを運良く買えたプレイヤー達が、こぞってゲームにログインして待望のバーチャルゲームを楽しむんですが、やがておかしなことに気づきます。メニューにログアウトの項目が無い、と。
ちなみに、このゲームは頭にナーブギアというヘルメットのような装置をかぶって、プレイするようです。ナーブギアを介して、脳の出力信号を横取りして、ゲームへの入力として、ゲームソフトからは脳に偽の知覚情報を与えるということでしょう。別段、目新しい発想ではなくて、マトリックスみたないなゲームってことです。
が、僕もこういうゲームがあればいいなくらいのことは考えたことはあったんですが、あまりまじめに想像したことは無かったので、このアニメで「ログアウトできない!?バグなのか?」と登場人物がうろたえる姿をみて初めて思い至ったんですが、そういえばこういう装置ってなんらかのトラブルが起こったときにどうしようもないよな、と。
このアニメでは通常の状態では、ゲーム内世界で目の前の空間にメニューを表示させることができて、本来はそこでログアウトの項目を選べば、ナーブギアが停止して脳にリアル情報がとりつがれて、リアルワールドにもどってこれるわけですが。そういう正規に用意されたログアウト方法がなんらかのトラブルで不可能になってしまったら、自力ではリアルワールドには戻ってこれなくなるんですよね。アニメでは、家族とかの第三者にナーブギアをはずしてもらって強制的にログアウトされるのを待つしかないね、みたいな会話がなされるんですけど、いやいや強制的にログアウトできる仕組みないんかい!そんな危険な装置の販売が認可されるわけねえだろ、とツッコミたくなったんですが、"強制的にログアウトする仕組み"を考えて見ると、これがけっこうむずかしそうな気がします。というか、ログアウトしたいときに確実にログアウトできる方法って思いつかない。
まあ、このアニメに関しては、その辺は深く追求するのは野暮だなと思うんですけど、もし現実にナーブギアのような装置が開発されても、個人が自分の部屋でヴァーチャルゲームをプレイするようなことは法律で禁止されるんじゃないかなと思いました。例えば、ゲームセンターのような感じのお店で、専門のオペレーターの管理下でプレイするという形が一番現実的な気がする。超現実的な装置の運用方法を想像して、現実的とかいうのも変ですけど。