動物虐待婆

僕は今、実家に両親と住んでおるんですが、その家には小さな庭があります。柿の木があり、ブロッコリーやナスやトマトなど、ちょっとした野菜をつくってます。家庭菜園というほどのものでもないんですが、母がもともと農家の出ということもあるのか、そういうの好きなんですね。まあ母というか婆なんですが。
その母が、僕に空気銃を買ってきてくれと、ある日言ってきたんですよ。近くのスーパーのおもちゃ売り場に売っているとの情報を小耳にはさんだと。たしかにそのスーパーのおもちゃ売り場には子供でも遊べるエアソフトガン売ってますけど、なんでまたと理由を聞きました。すると、にっくき猫をシュートしたいとのこと。おいおい。
たぶん近所の飼い猫が、前々から庭にやってきては、うんこを残していく。それがあまりに度々で腹に据えかねるので、なんとかしたい。中途半端に人に慣れてるので、みかけたときに「チェイ！」とか言って怒っても、安全な距離をとったあと、こっちをふりかえってにらみつけてくるのがあまりに憎たらしい。ある人に聞いたところ空気銃を導入して猫に一撃をくらわしたところ、以後こなくなったとか。うちも対猫用の銃を導入したい！
と、いうことらしく、それは動物虐待だろうとおもうけれど、まあ正直なところちょっとおもしろい。猫はかわいそうだけど。そこで、買いにいかなくても僕がいくつかエアソフトガンもってるから、それでいいやろと母に一丁貸与することにしました。たまたま観たばかりのナショナルジオグラフィックチャンネルのプレッパーズという番組にでてきたアメリカの銃器店の店主ぽく、「9mm拳銃かい？ならグロック・セブンティーンがおすすめだね。警察や公的機関等で非常に人気のある銃だ。女性にもあつかいやすいぜ。」と、こころの中で言いつつ、東京マルイびグロック17のエアソフトガンを貸してあげました。

東京マルイ No.10 グロック17 10歳以上エアーHOPハンドガン

最近のアメリカの映画やドラマを見てると、グロックが一番多くでてくる気がしますね。後、仮に漫画の中に登場させると考えると、形がシンプルで描きやすいのがすばらしい気がします。一応、このグロックは僕のもってるエアソフトガンの中では一番威力が低いので、猫にも多少やさしいという利点もあります。

それが一週間くらい前の話なんですが、不幸にしてというか幸いにしてというか、まだ猫をシュートしたことはないようです。母は自分の部屋に無造作にグロックをほっぽりだしてるんですが、けっこう来客があるんだけど、来た人はびっくりしとるんじゃないだろうかと心配です。