デジタルネーム

しばらく前から、漫画制作のほぼすべての工程をPC上でやってます。なかなか快適です。
イデア出しもかねた落書きとか、ストーリーのプロットを箇条書きにしたりして、構成を考えたりするのはリアル紙でやってますが、ネーム以降はデジタルですね。実際にデジタルでネームを書く前は、デジタルでネームを書くと加工が楽なので、絵を拡大縮小移動して構図を調整したり、コマごとに切り貼りするのが楽だし、下描きのアタリとして流用できたりと、効率化がはかれるだろうなあと目論んでました。実際にやってみると、後で下描きのアタリにしようという色気をもってネーム書くので、けっこう絵をしっかり描こうとする意思が働いて、非効率になった気がします。やったー。
これでは週刊連載は無理ですねー、というのはむなしい冗談としても、いろいろ問題があるので、ちょっと考えなくてはいけない気がします。まー、個人的の好みとしてネームの段階でキャラの表情とかのニュアンスを決めておきたいという気分があるので、紙に書いてたころからけっこう書き込みすぎではあるんですが。ちゃんとした漫画家は、ネームはキャラの顔も○にちょんだけで、表情なんかは下描きのときに決める、もしくはペン入れのときに一発で決める、みたいな感じなんでしょうね。

(↑ネームこんな感じ)


あと、デジタル作画に関して。ワコムのcintiq液晶タブレットを使ってて、画面には普通のディスプレイ用の保護シートを貼っているんですが、これがもう一年以上スタイラスペンでつっついてたら表面がけずれてしまって、画面の真ん中あたりがちゃんと見えなくなってしまってるんですよ。なんというか震脚のためにへこんでしまった少林寺の石畳みたいな。ちょっとかっこ良くいいすぎですか。とにかく、液晶保護シートは定期的に交換する必要があるみたいですね。けっこう高いんだよなー。