重盗作戦

もう過去の話題ですが、WBC日本代表負けちゃいましたね。まあ残念ですが仕方ない。
その準決勝プエルトリコ戦でやはり一番印象に残ったシーンは、二点ビハインドの8回裏ワンアウト一塁二塁のチャンスで一塁走者の内川が飛び出してアウトになったシーンでしょうか。試合後のインタビューで内川が泣いてたのが印象的でした。まあある意味、ぎりぎりつながってた勝ちへの可能性を断ち切ったミスという感じなんで、仕方ないといえば仕方ないんですが、ちょっと気の毒でした。
なんていうか、野球に限らず、最近のスポーツ観てると、「日本で応援してるみなさんの期待に応え、元気を届けたいですッ!」みたいな感じが強すぎんじゃないかなと思いますね。よくも悪くも、しょせんはスポーツなんだからもっと気楽にやればええのに、と思います。まあ、こういうのは煽るマスコミも悪いと思いますけど。
とはいえ、内川が「いやーアウトになっちゃいました!テヘペロ」と笑顔でインタビューにこたえたら、腹立つとは思いますけど。件の盗塁はベンチから「いければいけ」というダブルスチールのサインが出ていたらしいですね。これは状況的にも台湾戦での鳥谷の盗塁と同じ作戦ということですが、ランナー一人ならともかく、一塁二塁でそんなサインおかしくないか?と素人ながら思うんですが、どうなんでしょう。だって、「いける!」という判断が一塁走者と二塁走者で一致しないと成り立たないわけで、エスパーじゃなければ無理だと思うんですが。それとも、こういう場合は二塁走者が判断して、一塁走者は二塁走者の挙動を見て追随するっていうのが野球界の常識なんですかね。その場合、たしかにミスしたのは内河になりますが。
しかし、同じような作戦でも成功した台湾戦のケースは大金星、失敗したプエルトリコ戦では大チョンボということになるわけですから、みもふたもない言い方ですけど、結果がすべてということですね。諸行無常ですね。