美少女兵器

最近、「艦隊これくしょん」というブラウザゲームがヒットしているらしいですね。旧日本海軍の艦船を擬人化(擬美少女化)したゲームらしいですが。第二次大戦の航空機+美少女の「ストライクウィッチーズ」、戦車+美少女の「ガールズ&パンツァー」ときて、出るべくして出たという感じもします。この手のゲームにしてはめずらしく、アイテム課金に頼らず、メディアミックスで収益をあげるモデルを試みてるということで、そのうちアニメ化されるかもしれませんね。ちなみに、僕もけっこう昔の兵器とか好きなんですけど、上記の作品群はたまたま見てないんですよね。それでも、人気あるんだなーという印象はあります。
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しかし、ミリタリー+美少女という組み合わせって、いかにもオタク的嗜好のひとつの典型例、極北という感じがしますが、こないだ「風立ちぬ」観てて思ったんですけど、「風立ぬ」も航空機+薄幸の美少女とのロマンスで、この「ミリタリー+美少女」嗜好の範疇にはいってるなーと思いました。本質的な嗜好の部分で一緒だなと。なんというか、宮崎監督の、能天気なオタクどもへ物申す、みたいな立ち位置での発言って、やっぱり同族嫌悪的なものなんだろうなあと、再確認しました。ジブリ映画でかたくなにアニメ声優を使わないのも、使っちゃうと声優萌え〜ってなっちゃいそうな自分が怖いんじゃないだろうか。


まあしかし、ミリタリー+美少女って組み合わせの魅力の本質はなんなんでしょうね。とりあえず好きなものを栄養バランス考えず定食にしてみましたってだけなんですかね。理由はわからないが、鉄板の組み合わせには違いないので、僕もミリタリー+美少女路線の新しい企画を考えてみようとしたんですけど、飛行機、戦車、艦船はすでにあるし、あと小銃擬人化アニメもありましたし、ちょっと思いつきませんでした。

うぽって!! DVD 通常版 第3巻

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そこで別の角度から考えてみました。この種のミリタリー+美少女ものから感じるのは、戦争や兵器がからんでくると、普通ならシリアスで暗くなりがちなちなのにかかわらず、その部分が抜け落ちて、能天気にまとめられてるところだと思うんですよ。まあある意味、逆転の発想と言えなくもない。
そこをさらに逆の逆を行って、暗くて鬱なミリタリー+美少女ものはどうだろうかと。「魔法少女まどか☆マギカ」のヒットを考えると、この方向性は悪くないと思うんですよね。特別な素質をもった14歳から17歳までの美少女達が軍によって集められて、飛行機でも艦船でも、あるいは別の何かでもいいけど、兵器に改造されて戦争にいくわけです。主人公はその兵器化された少女達をメンテナンスする整備士で、過酷な境遇で戦う少女達に同情を禁じ得ないわけです。それがやがて恋心に発展したりするんですけど、やはり相手は兵器化少女なので、うまくいかんわけです。とりあえず少女には「そうだよね、わたしはもう人間じゃないんだものね」みたいなネガティブなセリフをいわせたいところです。
そして激戦でダメージをうけた少女がドックに帰ってきます。主人公は少女を修理するのが仕事なんですけど、痛みに苦しむ少女を目の当たりにして、もう仕事を投げ出したくなるわけです。でも、碇ゲンドウみたいな上司が怖いので、結局少女を修理して、さらなる戦場に送りだし、己の不甲斐なさに苦悩するわけです。とりあえず少女には「もう…死なせて…」みたいなネガティブなセリフをいわせたいところです。
そんなもの誰が喜ぶんだと思われるかもしれませんが、「魔法処女まどか☆マギカ」で、キュゥべえソウルジェムの機能の説明のために、お腹に槍がささった痛みを体感させられてのたうちまわるさやかちゃん、のシーンでおっきしてしまうような変態にはうけるんじゃないですかね。わたしです!